美術・芸術(音楽以外)

2005年04月09日

新発見・長谷川等伯の美@出光美術館 − 色彩とデザインの等伯

touhaku

日比谷・出光美術館で開催中の新発見・長谷川等伯の美展に行ってきました。

今まで等伯というと、ぼくの中ではなにはともあれ「松林図屏風」=水墨画家というイメージでした。日本の美術ベスト10、とかでも必ず出てくるあの絵です。
しかし!今回の展覧会の後半では、キンピカの金碧画を描く、着色画家としての等伯をクローズアップして、情緒豊かな水墨画家というイメージを覆す色彩とデザインの等伯の絵を楽しむことができました。

(写真は出品されていない、智積院所蔵の「楓図」です)続きを読む

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2005年02月28日

唐招提寺展 東山魁夷

定時が終電状態だった仕事に一区切りついたので、会社を早退して上野の東京国立博物館・平成館で開催中の唐招提寺展を観にいってきた。

金堂の国宝 盧舎那仏や四天王像などももちろん素晴らしかったけれど、一番の目的は、鑑真和上像が祀られてる御影堂に東山魁夷が描いた障壁画。

魁夷

日本画家の東山魁夷が鑑真和上のために描いた、自分と同い年くらいの絵たち。6月6日に唐招提寺に行けば見られるらしいけれど、なかなかそうはいかず、前から見たい見たいと思っていた。

美しい色をたたえた日本の海と山。淡い水墨で描かれた和上の故郷・中国揚州の景色。どれも眺めているとその場の風やにおいが感じられそうな空気感にあふれ、おだやかな心持にひたっていく。続きを読む

ahinama at 23:37|PermalinkComments(1)TrackBack(2)clip!